テーマ:食と包装からサステナブルな未来を考える
このたび、2025年度協会主催の第56回食品包装シンポジウムを別添プログラムの通り開催する運びとなりました。これもひとえに、会員各位ならびに関係諸団体のご支援ご鞭撻の賜物と厚く御礼申し上げます。
今回の食品包装シンポジウムは「食と包装からサステナブルな未来を考える」をテーマとしました。
今後、食をめぐる社会課題として、環境負荷の増大、食料資源の枯渇、食料廃棄の問題などが考えられますが、これらの課題に対処し、持続可能な未来を実現するためには、食料生産から消費までの各段階でサステナブルな取り組みを実践していくことが重要です。食品ロスの削減、代替食材の検討・開発、食の安全性の確保など各分野における食への取り組みをご紹介いただき、今後の食料資源や食品と包装の在り方についてどのように進めるのが良いか、方向性を見出していきたいと考えています。
食品・包装と環境などの視点に立ってご講演をいただき、パネルディスカッションを行いたいと思います。
進行につきましては、午前、各パネリストの皆様より分野ごとにご講演をいただき、午後は、パネルディスカッションにより熱気のあるシンポジウムにしたいと考えております。
是非多数のご参加をお待ちしております。
2025年度第56回食品包装シンポジウム開催の案内・2025年度 第56回食品包装シンポジウムプラグラム
- 日時
- 2025年11月19日(水)10:00~16:00
- 会場
- 北区王子・北とぴあ 14階カナリアホール( 北区王子1-1-1 )
- TEL
- 03-3669-0526
- 参加費
- 会員 17,600円/人 、 一般 27,500円/人 (消費税含む)
- 銀行振込先
- みずほ銀行横山町支店 (社)日本食品包装協会 普通預金 №2177446
- 申込締切り
- 2025年11月13日(木)
なお、キャンセルは11月13日以降無効とさせていただきます。
申し込み方法
下記申込書に必要事項を記入(1枚/1人)のうえ事務所まで送付(FAX可)、または申込みフォームにてお申込みください。
FAX:03-3669-1244
申込み・問合わせ先
〒103-0014
東京都中央区日本橋蛎殻町1-5-1
一般社団法人 日本食品包装協会
TEL:03-3669-0526 FAX:03-3669-1244
E-MAIL:shokuhou@j-fpa.com
スケジュール
10:00 ~ 10:05 | 開会挨拶 | 日本食品包装協会 SDGs未来委員会 久保田 政明 |
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10:05 ~ 10:35 (基調講演 30分) | 《演題》 『「食料・農業・農村基本計画」から考える食料安全保障』 要旨:2025年4月11日に閣議決定された新たな「食料・農業・農村基本計画」では、食料安全保障が中心的なテーマとして位置づけられ、具体的施策として、1. 国内生産の強化、2. 輸出の促進と海外市場の活用、3. 国民一人ひとりの食料安全保障、4. 持続可能な食料システムの構築などが示されている。 | (国研)農研機構 食品研究部門主席研究員 石川 豊 氏 |
10:40 ~ 11:10 講演1 (30分) | 《演題》 『培養肉未来創造コンソーシアムの取組み:社会実装に向けて』 要旨:動物性蛋白質の不足が将来予想される中、細胞性食品(いわゆる培養肉)が世界的に注目されている。大阪大学を中心とした培養肉未来創造コンソーシアムでは、3Dバイオプリントによる新たな培養肉製造技術を開発し、その社会実装を目指す。大阪・関西万博では培養肉の実物を展示した。本報告では、本コンソーシアムの取り組みを紹介する。 | ZACROS株式会社 研究所 インキュベーションセンター 課長 大阪大学大学院工学研究科 特任准教授 村岡 仁 氏 |
11:15 ~ 11:45 講演2 (30分) | 《演題》 『サステナブルに貢献するプラントベースフード』 要旨:世界的な食糧問題など解決すべき課題が増える中、「プラントベースフード(PBF) 」の意義が問われています。不二製油では、おいしさと健康、持続可能性をキーワードに油脂、たん白加工、乳化・発酵技術を融合させ、世界中のお客様と共に食の困りごとの解決を目指します。PBF市場拡大の背景、当社技術、普及への取り組みについてご紹介します。 | 不二製油株式会社 蛋白加工素材事業本部 芦田 茂 氏 |
11:55 ~ 12:25 講演3 (30分) | 《演題》 『食品ロス削減の取組みについて』 要旨:世界の生産量の3分の1にあたる約13億tの食料が毎年廃棄されている。我が国の事業系・家庭系の合計食品ロスは、令和5年度で約464万tと推計されており、食料自給率が38%(カロリーベース)であり、約60%の食料を海外に依存している我が国における緊急の課題である。本講演では、食品ロス削減のための取組みを紹介する。 | 千葉大学 大学院園芸学研究院 グランドフェロー 椎名 武夫 氏 |
12:30 ~ 13:00 講演4 (30分) | 《演題》 『ロングライフ食品の課題と展望』 要旨:1950年代日本にスーパーマーケットが誕生し、日本では対面販売から陳列販売に移行した。包装は言わぬセールスマンとして食品を包みたゆまない変革を遂げてきた。1968年レトルト食品、1970年代初頭無菌充填食品が誕生した。2000年代半ばよりロングライフチルド食品が開花した。常温流通食品・10℃以下のチルド食品のハーモニーで食品ロスの低減が図られている。 | (一社)日本食品包装協会 関西連絡事務所 所長 小林 光 氏 |
13:00 ~ 14:10 昼食 (70分) | 質問回収⇒コーディネーター、パネラーに配布 | |
14:10 ~ 14:40 論点整理(30分) | 論点整理・質問への回答 ①今世紀における世界の人口増加 ②気候変動と食糧生産 ③食糧・食品製造と包装の役割 ④包装産業と地球環境問題 ⑤日本の食糧政策と今後の展望 ⑥食品包装の果たす役割と課題 | (一社)日本食品包装協会 理事長 石谷 孝佑 |
14:40 ~ 15:55 (75分) | 《パネルディスカッション》 パネリスト:石川 豊 氏、村岡 仁 氏、芦田 茂 氏、椎名 武夫 氏、小林 光 氏 コーディネーター:理事長 石谷 孝佑 | |
15:55 ~ 16:00 | 閉会の挨拶 | (一社)日本食品包装協会 理事長 石谷 孝佑 |